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2014年6月 7日 (土)

[SMILE]アルバム制作過程その4 (歌詞カード譜面篇・TD篇・マスタリング)

さっき、気づいたんですが、
今日6月7日は、Princeの誕生日。
こんな日に、スガシカオさんの特別番組が
interfmであるなんて。。なんて、運命的。
このあと10時からです。
 
Princeが最近、全仏オープンのナダル戦を
観戦していた。
半端ないオーラでした。
シカオさんの音楽ルーツにも
かかせない人物。。
そのあたりも、興味深いです。
63
 
先日来のつづき。
「SMILE」のアルバム制作の過程を
スガシカオさん、自ら解説されてたかつてのファンクラブ記事より。 
 
 
歌詞カード・譜面篇
TD(トラックダウン)篇
マスタリング篇
これで終わりです。
 
『歌詞カード・譜面』

歌詞カードは、家でPCを使って作成してくるのですが、

実際に歌ってみると全然言葉がはまらなかったり
特殊なうたい回しを強いられたり…
大変なときは、マジでエライことになるのです。
「はじめての気持ち」はまさにそれで、
歌いながら言葉を何箇所も修正し、
同時に発音のニュアンスや母音の当て方、
リズムの乗せ方を歌詞カードにどんどん書き込んで
いきました。
その時の自分にしかわからないような、
意味不明の記号が並んでいます。
歌っては、聴いて修正し、
また歌う…そんなことを何回か
繰り返しているうちに、ようやく歌詞が完成します。
もちろん全く修正なしで、2〜3回しか歌わない曲も
多くあるのですが、「はじめての気持ち」は
「SMILE」の中で最も難航した歌でした。
 コントロール・ルームで修正してる最中に、
スタッフがぼくの歌詞コードにコーヒーをこぼしたので、
東京湾に沈めてやろうかと思いました。 
65
 
『TD』
トラックダウンのことを、
TDと言ったり、ミックスと言ったりしますが
要は、録音した色んな種類の音の
バランスをとって、
全体を最終的にひとつにまとめあげる
作業のことです。
こだが、時間かかるんですよ。
たいがい朝までかかる。
ひどいときは、次の日の昼までかかったことも
ありました。
終わり時間38時かンとかね。。
TDの細かいことについて書き始めると、
それはそれは訳のわからない
単語や機材の連発になりますので、またいつか違う機会に
お話しするとして、、
アルバム最後にTDした「あだゆめ」は、森さんも忙しい中、
駆けつけてくれたので、エンジニアの諸鍛冶氏とバンザイとパチリ!!
朝の8時で、外は、通勤ラッシュ。。
 TDで出来上がった音は、いろいろなパターンを
メディアに録音しておきます。
いつかTVで歌うかもしれないから…とカラオケバージョンを残したり、
歌を歌い直したりするかもしれないと、バッキング・オンリー・バージョンを
残したり、その作業だけでも2時間以上はかかります。
でもいまだかつて、そうゆうバージョンが必要になったことは
6年間一度たりともないのです。「なんて無駄な作業なんだろう…」と
思いつつ、みんなやめようとは絶対に言わない。 
 
『マスターテープとマスタリング』
山で作成したデモテープから、様々な過程を経て
完成した作品は、最終的に、アナログ・ハーフという
昔ながらのアナログテープに、ステレオ収録されます。
その昔、放送研究会の方々が
よく使っておりましたあのテープです。
アナログに落とさない場合もあるのですが、
大雑把にいうとアナログに落とすことで
デジタル臭が抜け、全体がいい感じになじんで、
温かい音になるのです。曲によって、
そうゆうニュアンスが必要ない場合は、
デジタル(DAT)のままの場合もあります。
でもぼくの曲は、どんなピリピリした緊張感を持つ曲でも
大概アナログに落として、低音のボトムを広げます。
 さて、こうして出来上がったアナログテープを
最終作業のマスタリングにかけます。
マスタリングというのは…
ようするに、今回のようにレコーディングした時期も
エンジニアも違うそれぞれの異なる作品を、同じ雰囲気に聴けるように
調整するのが1つ。そしてもう1つは、全体の雰囲気を壊さないように
デジタル信号化する作業です。
アナログレコード盤ならデジタル信号化は
必要ないのですが、CDだとデジタル信号化しないと製品にならないのです。
 アナログテープから1630というマシーンで
デジタル化されたマスター音源を、通称、「弁当箱」といいます。
ただ単に、四角い弁当箱に似ているからそう呼ばれているのですが、
この弁当箱に強い磁石や磁気のあるものを
近づけると、中身のデータが全部ふっとびますので
取り扱いには充分な注意が必要です。
その昔は、弁当箱もって地下鉄に乗るべからず!!とまで、言われたそうですが、
まぁ、大抵は、消えません。
さぁ。タクシーに乗って、弁当箱を工場に納品したら、全ての作業が終了となるわけです。
 このような作業工程を経て、「SMILE」というアルバムが出来上がった訳です。
ぼくらはシングル・アルバム含めて、年がら年中この作業を
グルグルグルグル繰り返していて、
一番長い曲で、Step1〜6までの工程で、9ヶ月くらいかかる曲もあります。 
 
   以上でした。
これは、独立前時代の12年も前の話で、今とは時代がちがい
使う機材やPCの発展でかなり時間的な短縮とか
あるとは思いますが。。
きっとその場の空気感とか、、音楽へのこだわりとか、、
そういうことが伝わるんじゃないか?
そんな思いで残しました。最後までおつきあいありがとうございました。

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