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2015年4月14日 (火)

「インターステラー」とスガシカオさんの小説「SPEED」の共通性

映画、「インターステラー」。

「ダラスバイヤーズクラブ」でアカデミー主演男優賞を獲った

マシュー・マコノヒー主演!!
それだけでも見たかったのに、、
169分っていう上映時間の長さから見ることを
躊躇してしまった。。この映画。レンタル開始されたので見ました。
この映画、見終わった後、、
少し前にやっと全章読むことができた、
雑誌SWITCHに連載されてたスガシカオさんの小説
「SPEED」に描かれてる世界観と
結びついてしまった。
いつものように、個人的な妄想ですが
お付き合いしていただける方がいましたら幸いです。
 
 この小説、連載されていた時は、最初の2章までしか読むことが
できなかったのだけど、、
数日前にフォロワーの方に譲っていただいたのだった。
これも、運命的な偶然でした。
 
 
スガシカオさんのアルバム「FUNKAHOLiC」の一曲、「宇宙」では、
ブラックホールという言葉もあったり、
「PARADE」というアルバムでも、「タイムマシーン」という曲も。
そして、無類のUFO好き!!
スガシカオさんの歌詞には、時間の流れがKeyになってる
こともあるからというのも、前提にあるのだけど、
もっと根源的なメッセージが一緒なのではないか?
と思ったのです。
 
ここに、「SPEED」の文章をそのまま載せるわけには
いかないのだけど。。
描かれてるお話は、、
タクシードライバーをしてる男、”高次”が
客を乗せたり、高速を運転したりしてる間に思う
彼女との結婚、父親の病と死、
横たわるどうしようもない日常から、
車のスピードをあげて、、死神が誘う違う世界へ導かれるのですが、、
そこで”生”に執着する自分に気づき、
覚醒するというお話でした。
 
そして、「インターステラー」は、
寿命を終えようとしてる地球から
人間を救うために一人の男が見た
アインシュタインの相対性理論に基づいた
未来のお話。
でてくるワームホールもブラックホールも
映像的にもお話的にも納得がいくのですが。。
わかりにくいのが次元の話。
インターステラーのタイムライン。1amifefrfazc05kgwcxwl3q
 
「3次元」は、私たちが住む世界。
そこに時間が加わって4次元。。
でも、インターステラーででてくるのは、5次元。
最後の方で、主人公クーパーがこの時空を彷徨う場面があります。
このシーンで、、ハラハラドキドキ一番させられるのですが。。
この場面、ブラックホールの最深部に存在する”特異点”を映像化したものだそうだけど。。
私たちが見てる、その視点が5次元空間なのです。
これを映像で表してることに
びっくりだったのですが。。
うまくいっていてすばらしかった。
 
ご覧になった後、この方の記事みると、より理解が深まるかもです。
疑問を徹底解説!「インターステラー」ネタバレ映画感想・考察
 
この映画と、スガシカオさんが唯一
執筆した「SPEED」のどこに、共通なメッセージがあるのか?
 
映画の中でマイケル・ケイン演じるブランドン教授が
頻繁に唱えていた詩。
英国ウェールズの詩人、ディラン・トーマスの作品。
字幕から、「穏やかな夜に身を任せるな。老いても怒りを燃やせ、終わりゆく日に。怒れ、怒れ、消えゆく光に」
Do not go gentle into that good night, Old age should burn and rave at close of day; Rage, rage against the dying of the light.

ディランが父の死の床に臨んでこの詩を書いたと知った。
生の終焉を迎えても抗い、必死に引きとめようとする、、この詩は、
主人公が時空をさまよいながら娘を探すシーンに表れてるし
ラストシーンにも結びついてる。
映画を観終わった後、深く心に刺さる。 
 
 
そして、「SPEED」の第4話には、
父の臨終を迎えて当惑し、
それがまるでなかったかのように振る舞う周囲に抵抗する
主人公の心の葛藤が描かれて、、最終話では、
その怒りを払拭すべく高速を走らせると
もう一人の高次が現れて、もう一つの世界に引きずり込もうとする
 
 
「SPEED」最終章、疾走
結末部分より、、
 
全てが光に包まれてしまう直前、
高次には、何もかもがスローモーションのように
見えていた。
 フロントガラスの雨粒の一粒、一粒が、
ハンドルの振動が、車体の揺れる大きさが、
ひとつひとつコマ送りのようにゆっくり再生されていた。
しかしそれは夢を見ているような浮遊感ではなく、
不思議なくらいリアルに温度や質感を感じることができるスローモーションだった。
 それでも高次は、足が硬直してしまうほど力一杯アクセルを踏み続け、
それを緩めることはなかった。
極限状態のスピードに包まれ、
快楽とも興奮ともちがう、なにかとてつもなく巨大な充足感に満ち溢れていた。
繰り返し押し寄せる至福の中で、高次は、自らの生命を狂おしいほどに感じていた。
・・・
”何がどうなっているのだろう。。まっいいか。知りたくもないけど、、いま、おれは生きてるんだ、強烈に生きてるんだ」
 高次は深呼吸してみた。スゥーと体の中に空気が入り込むと波紋のように新鮮なエネルギーが指先にまで広がっていた。
「・・・あぁ・・・」
やわらかく眩しいその光は、無限大のスピードで広がり、ついには高次の意識をも静かに優しく包み込んでいった。
 
”ぼくは行きたい、誰よりも生きたい”   (完)
 
壮大なスケールでアインシュタインの相対性理論による
次元を超えたの映画の主人公クーパーからも
高速を走るタクシードライバー青年”高次”からも  
感じられたのは、” 生の尊さ”。
そして、それには、「愛の力」があるからこそ、気づくことができる。
こう書いてしまうと、、え?それ!!
ってご意見、ありそうですけど。。
映画も、小説も、そこは、ちゃんと深く描かれています。
 
音楽もすばらしく、映画館で観たかった映画でした。。
 
いつか、きっとないかもだけど
このスガシカオさんの「SPEED」と「ヤグルト小説」
どっかの アルバムの付録で
つけてくださることを夢見てこの辺で終わりにします。
お読みいただいた方、ありがとうございました。
 
 
ディラン・トマス  鈴木洋美 訳 

あの快い夜のなかへおとなしく流されてはいけない
老齢は日暮れに 燃えさかり荒れ狂うべきだ
死に絶えゆく光に向かって 憤怒せよ 憤怒せよ

賢人は死に臨んで 闇こそ正当であると知りながら
彼らの言葉が稲妻を 二分することはなかったから 
彼らは あの快い夜のなかへおとなしく流されていきはしない

彼らのはかない行いが緑なす入江で どれほど明るく踊ったかも知れぬと
最後の波ぎわで 叫んでいる善人たちよ
死に絶えゆく光に向かって 憤怒せよ 憤怒せよ

天翔ける太陽をとらえて歌い
その巡る途中の太陽を悲しませただけだと 遅すぎて悟る 気性の荒い人たちよ
あの快い夜のなかへおとなしく流されてはいけない

盲目の目が流星のように燃え立ち明るくあり得たことを
見えなくなりつつある目でみる いまわのきわの まじめな人たちよ
死に絶えゆく光に向かって 憤怒せよ 憤怒せよ

そしてあなた ぼくの父よ その悲しみの絶頂で
どうかいま あなたの激しい涙で ぼくを呪い祝福してください
あの快い夜のなかへおとなしく流されてはいけない
死に絶えゆく光に向かって 憤怒せよ 憤怒せよ
 
 

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