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2016年11月22日 (火)

The Shikao Times April 2004  SHIKAO recommend 「ジャンスマシネマ/JUNGLE SMILE」の記事より

JUNGLE SMILEは、
私は、前事務所のファンクラブが存在しない前に発行されていた
The Shikao Times記事の2004年のシカオさんの紹介で知ることができたのだけど、
札幌の最初のラジオ番組でもゲストに呼んだりされてたと、、
フォロワーさんから教えてもらった。
 
 
昨日の記事でもですけど、  
紹介される度に、JUNGLE SMILEへのシカオさんの深い
音楽をやり続けることの難しさや、、 
作り手であり続ける苦悩とか、、その思いを
決して、同じように理解することは、できないとは思いながらも
涙無くしては、読めない。
今回のブログの中で出てくる「希望」という曲への思いが
JUNGLE SMILEを知らない方へ、、
2004年のThe Shikao Timesにその当時の思いが残されているので
文字にしてみました。
 
 

JUNGLE SMILEを知る人は、そんなに大多数ではないだろう。

目立った大ヒット曲もないし、奇抜なプローモーションや言動が売りのユニットでもない。2002年12月、やんごとなき事情によりひっそりと活動中止してしまった。まるでロウソクの炎が消えるようにシーンからいなくなってしまった。
ぼくは彼らがデビューするずっと前から彼らとは交流があったし、
デビュー後も同期ということもあってラジオのゲストに何度も呼んだり、密かなライバル心もメラメラと燃やしたりしていた。
戦友とまではいかないが、ぼくにとってはいつでもすごく気になる存在だった。
ボーカルと作詞を担当する高木郁乃というアーティストは、ぼくが今まで出会った中で最も音楽業界に向かない純粋な志を持つ詩人だった。
その痛々しいまでの言葉は、最後の一文字まで完全なる純潔を求め、
「あと一文字すら書く余力を残さず書き切りました・・・」毎回、毎回がそんな印象の詩だった。純粋であるがゆえに不器用だったり、青すぎたり、時には、退屈だったりするときもあるが、ツクリモノの女性シンガーの、下心がチラチラ見え隠れする腐った詩よりは数万倍も心に響いたし、今そこに生まれた意味がはっきりとこちら側に伝わる詩だった。純粋なものだけが持ちうる、無防備な輝き・・・僕のような不純でアマノジャクな書き手には一生到達できないような、希望に満ち満ちた輝きと高木郁乃の詩は、常に放っていた。
それは、どんなに悲しいことが書かれた詩であろうが、誰かを確実に未来に向かわせる力を持ち得たのだ。ファーストアルバムの一曲目に「恐竜のヘリコプター」という曲がある。
もう意味とか脈略とか想像とかを振り切った彼女特有の詩世界が、柔らかいメロディと絶妙に溶け合った傑作だと思う。当時、ぼくがそれを絶賛すると「周りの人は、なかなかわかってくれない・・・ 」と彼女は、寂しげに話していた。
セカンドアルバム「林檎のため息」を挟んで、2000年3月に発表された「あすなろ」という三枚目のアルバムに、なぜぼくは変化を見つけられなかったのだろう・・・自分のことで精一杯で、人のことまで考える余裕がなかったのか・・・。
このアルバムを一言で言うなら「絶望」だ。
希望という言葉で作った「絶望」のアルバム・・・そんな匂いがする。もちろん彼らのオリジナルとしては、最後の作品というのも感情的にはあるかもしれないが・・・。
それまでJungleSmileの言葉の中に宿っていたキラキラしたものは、もはや見つけられない・・・でも前にいかなきゃ・・・という、どうにもならない長い長い回廊が永遠に続いているような感じだ。
汚れようとしてもどうしても汚れきれない・・・まるで吐くだけ吐いて、何も残ってないのに嘔吐感だけが繰り返しやってくる。あの泥酔時の感覚に似ている。
高度なアレンジ・多彩な曲調、アルバムとしては、最高傑作なのかもしれない。しかしそれはリスナーにとって、そして彼らにとっても悲しい最高傑作だと、僕は思えてしまう。・・・光に続く階段を、僕らは見てしまった・・・この一行から始まる「飛べ!イカロス」という歌は・・・たとえ幻でも、僕らは行くしかない・・・という、潔い痛みの決断で締めくくられる。
力のある、本当に素晴らしい詩だと思う。
 
何かの本に「絶望をかけない書き手に、本当に希望など書けるわけがない」というのを読んだことがあるが、悲しいかな・・・彼らの言葉は「あすなろ」の先の未来で、より鋼のごとく強くしなやかな「希望」に生まれ変わろうとしていたに違いない。
だからせめて、後もう一枚アルバムが出ていたら・・・このアルバムを聴くたびにぼくはそんな風に考えてしまう。
 
「ジャンスマシネマ/JUNGLE SMILE」には全てのシングルのクリップと、東京で行われた彼らのライブがノーカットで収録されている。ステージ上で、なぜあんな風に感情をむき出してして、叩きつけるような歌を歌っていたのだろう・・・まるで最後のステージだと知っているかのように見えて、終始涙が止まらなかった。
途中、MCで「上京して8年になります。東京は、大好きです・・・」と、
高木郁乃は言った。
僕はエヘラエヘラ無神経に生き延びてしまって、なんだかとても申し訳ない気持ちになった。
なぜなら ・・・この日の国際フォーラムの二階席には、何も知らない愚鈍な僕がアホ面で座っていたからだ。珍しくかれらから招待状が来たのだ。
その招待状には、高木郁乃の字でこう書いてあった。
「私も26歳になりました・・・」
はじめて彼らと出会ってから、知らない間にもう7年の月日が過ぎていた・・・。
 
 
The Shikao Times April 2004 
SHIKAO recommend
「ジャンスマシネマ/JUNGLE SMILE」の記事より

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