プリンスナイト The Talk Session(Rest in Purple) @東京カルチャーカルチャー その1
2018年6月7日
プリンスの還暦のお誕生日に
東京カルチャーカルチャーにて開催されたプリンスナイトに行って参りました。
この日の幾つかの偶然は、
まるでプリンスからの贈り物のように、
会場にいらした出演者も、参加者もワクワクさせる出来事ばかりでした。
スガシカオさんがプリンスが亡くなってから
ずっと続けてらっしゃる「Rest in Purple」の記録です。
※記憶をたどってのレポになりますので
言い回しなど正確では、ありませんことをあらかじめお断りします。
登壇されたのは、
スガシカオさん、浅田祐介さん、
TUNAさん、テリー植田さん。
この日の20時に、
全世界に、一斉に配信されるという
未発表曲のニュースだとか、いろいろで、
前説で出てこられた、
プリンスナイトの司会のテリー植田さんと、TUNAさんが
異常なほど楽屋が盛り上がってることを教えてくれました。
19時30分。。
後ろの席まで満員となった
東京カルチャーカルチャー、歓声と拍手で迎えられて
4人がご登場!
シカオさんと、浅田さんは、
札幌のラジオノースウエイブからと出会ってから長いとのこと。
まず、テリー植田さんの進行により
それぞれプリンスとの出会いを語られました。
シカオさんは、、
Let's go crazyくらいかな?。。高校生くらい
MTVで頻繁にかかっていた頃。。
テリーさんも同じくらいと。。
浅田さんは、
84年ごろ、Charaが好きだったんですよね。「1999」の頃。。
TUNAさんは、SexualityとかControversyのあたり。中学生の頃。。。
(シカオさんより、”早いなー”)
まずは、最近のプリンス周辺のニュースから。
先月の18日、ニューヨークのハードロックカフェで
楽器、衣装、など、様々なプリンスの所有物が
オークションで競売にかけられたのですが、
そのカタログだけでも75ドルお値段!!
シカオさんがそのカタログを手に持ち、
購入されたTUNAさんより
シカオさんに、
オークション参加されたでしょう?って言われて、
1500万ドルで落札したよー♫なんてジョークも交えて
説明がありました。
「サイン・オブ・ザ・タイムズ」のプラチナレコードのページが
開かれ、、
(100万枚以上売れるとレコード会社からくれるやつ:シカオさん説明)
プリンス着用の衣装のページなどなど。
シカオさんから、
「マスターテープまで、オークションに出されてるんだよね。。
信じられないけど、
なぜ、こんなに、今、オークションするのか?ということを
みんなで話したのだけど
あまりにも
膨大な数の衣装や楽器この管理、維持や保管の方が、
お金がかかるからなのでは?と、
管理費、維持費が、膨大なのでは?という結論になった」
テリーさんから、同じミュージシャンの立場から
亡くなった後に、作品などがオークションにかけられることについて
シカオさんと、浅田さんに、質問がありました。
もしも自分に置き換えたら?と。
シカオさん
いや、、(自分がプリンスだったら)
ホントやめてくれって言ってると思う!!
だから、、、
(本人の気持ちになって考えたら)とてもオークションには、手を出せなかった。
浅田さんも同じように語っていました。
司会のテリーさんより
ここからは、ミュージシャンの立場のお二人から
プリンスをサウンド面から語っていただきます。
まず、浅田さんからは、
プリンスといえば、リンドラム。
プリンスは、リンドラムのバグの音を
あえて使っている。。
まず、リンドラム(Linn Drum) の説明。
LinnElectronics社が開発したドラムマシンのこと。
これを、プリンスは、正常な状態の音を使うのではなく
エラーになった音=バグの音をあえて使っている。
プリンスは、1979年に作られた”LM−1”を2台用いているという
浅田さんの説明、再現動画の紹介がありました。
以下のブログに解説がありましたので貼っておきます。
テリー植田さんからシカオさんには、
前回の「Rest in Purple」では、
日本で行われたプリンスのレコーディング秘話 を
元ワーナーのレコーディングエンジニアの方から
聞かれて、どういう感想だったかを問われると
「ちょっと驚きでしかなく、
ごく普通のマトモなものを使っているのに
変な(プリンスの)音を作り出す。。
「ナッシング・コンペア・トウ・ユー」のアレンジを手がけた
屋敷豪太さんとも話をしたことは、
(屋敷豪太さんは、シネイド・オコナーの同曲を全楽器の演奏、プログラミングをしている)
”アレンジは、前衛的で、コード理論から逸脱してる”」ということでした
この辺でそろそろ20時ということで
ワーナーの方が登壇されて、
会場の全員で、全世界で解禁された
アルバム「ピアノ&マイクロフォン 1983」の中から一曲
「 Mary Don't You Weep 」を聴く。
このタイミングで聴けることに、プリンスからの贈り物のように、、
聞き入りました。
プリンスが25歳の時の音源と聞くと、
スガシカオさんも浅田祐介さんも驚きの表情でした。
収録曲は、1987年までリリースされなかった曲などがあり
作ってすぐにリリースしないことについての疑問が
話題になっていました。
(ワーナーミュージックライフのサイト)
この曲の感想として、シカオさんは、
ものすごくプライベート感がある。
エイミー・ワインハウス的な歌い方、ゴスペルチックでめずらしい。
次には、ワーナーさんのサイトにある
「ナッシング・コンペア・トウ・ユー」を
プリンスが誰に向けて書いたのか?
このインタビュー記事についてを
シカオさんが要約してご紹介。
「ナッシング・コンペア・トウ・ユー」は、プリンスのウチの
お手伝いさんが家からいなくなってしまったことを
寂しく思っての曲だという。
このプリンスのインタビューやレコーディングに関することを
書かれた
『Prince in the Studio:The Stories Behind the Hits』の翻訳書
『プリンス録音術-エンジニアが語るレコーディング・スタジオの殿下(仮)』
翻訳者:押野素子さん12月12日の発売予定。
楽しみに待ちたいと思います。
ミュージシャンからみるプリンスのすごいところとしては?と
司会のテリーさんから、シカオさん、浅田さんに聞かれました。
「Soul、ゴスペル、ファンク、ディスコ、ヒップホップ。。
すべてのジャンルの正統派の後継者って言える事だと思う。
ここまで、ブラックミュージックのいろんな音楽ジャンルを
すべて、正統に、継承しているのは、プリンスくらいなんじゃないか?」と
シカオさんは、語っていました。
浅田さんは、マイルス・ディビスと一緒にやったり、
ラリー・グラハムとやったり、、優れたプロデューサーと
語っていました。
ここで、本日の2回目のサプライズ。
プリンスモデルのシンボルギター登場!!!
これが、楽屋が盛り上がっていた、理由なのか!!
TUNAさんがアメリカのお店に、オーダーされていたのですが
今日、届いたという奇跡のギター!!
これも、、プリンスからの贈り物のように
思いました。
まず、シカオさん、浅田さんの順にギターを手にされたのですが、、
「弾いてみてください!!」と声をかけたのは、、私もその一人。
その声に応えて、かなり嬉しそうに、
プリンスギターを弾かれての
シカオさんの 第一声は、「弾きにくい!!」
「ネックが太い!!なんか、、コレ邪魔。。」
プリンスの曲(おそらくパープルレイン)のワンフレーズを
弾かれていましたー!!感激!!(個人的にもっとお聴きしたかったー💜)
音は、確かに、プリンスのオト!!!しておりました〜!!
プリンスは、この同じ形で他の色のギターを使ってはいるのですが
TUNAさんは、やはりこのパープルに拘ったと、おっしゃっていました。
浅田さんもギターを手にして、
曲名わからずですが、プリンスの曲をしばし弾かれていました。
ステージのみならず、会場全体、大盛り上がりで一部を終了したのでした!!
浅田さんのツイートより
スガシカオさんと2ショット♪( ´▽`) pic.twitter.com/sVMZLH2Oim
— U-SKE (@USKE_ASADA) 2018年6月7日
続く
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